ドアとドアノブとドアノブカヴァーとは

ドアとドアノブとドアノブカヴァーは上質のナンセンスコメディーを上演すべく結成された劇団です。

 

そのナンセンスな内容もさることながら、暑くも寒くもない、徹底した客席の温度管理に定評があります。

 

 

「素晴らしい温度管理と湿度管理! 私はしばし服を着ていたことを忘れていたくらいでした。」(21歳・大学生)

 

「私は直接空調の風が当たる席だったんですが、その風は当たるというよりは愛撫といった表現が的確に思われるほどの優しさだったのです。」(32歳・会社員) 

 

「暑くも寒くもないその劇場はまるで桃源郷のようでした。ただ劇が始まると『おなら』だの『うんこ』だの下品な内容が多かったため、桃源郷にいる心持ちには全くなれませんでした。」(45歳・自営業)

 

「私はとある広告代理店の本社に勤める会社員です。私の仕事は主に社内のの温度管理なんですが、生来温度管理が下手で、他の部署からクレームの毎日でした。『真冬なのに外の方が暖かいってどういうことだ、バカヤロー!」「なんで真夏に社内でダウンジャケット着なきゃいけねえんだ!」など、本気で胸倉をつかまれることもあり、私のロッカーには嫌がらせか、糞尿の類が入れてあることもしばしばでした。私は自分に自信がなくなり、なぜ私は会社に行かなければいけないのか分からなくなっていました。そんなときに友人から誘われて観に行ったのが、ドアとドアノブとドアノブカヴァーでした。劇場の温度管理はすばらしく、ああ温度管理とはこういうことなんだと私は悟りました。翌日から私は早速温度管理を徹底し、ほどよい温度の社内に他の社員たちからは次第に感謝の声が届くようになりました。「やればできるじゃないか、見直したよ!」「会社に来るのが楽しみになったよ。」「糞尿の類を入れてごめんね。」など、今では臭いこそ若干残ってはいるものの、ロッカーに糞尿の類を入れられることもなくなり、周りの人たちからは尊敬の眼差しで見られるようになりました。これもドアとドアノブとドアノブカヴァーのおかげです!」

(28歳・会社員)